子供のライター遊び防止へCR機能 規制浸透に時間 親の注意は不可欠(産経新聞)

 ライター遊びが原因とみられる出火で子供が犠牲になる火災が相次いでいる。ライターの製造・輸入業者が加盟する日本喫煙具協会(東京都台東区)は8日、子供が簡単に使えないチャイルドレジスタンス(CR)機能を導入する方針を表明。経済産業省も5月中にもライターの安全基準を強化する見通しだ。だが、規制が浸透するには時間がかかるうえ、屋外で簡単にポイ捨てされることも多いライター。悲劇を繰り返さないためにはどのような点に注意すればよいのか。(小川真由美)

 ◆ほかより強い関心

 北海道厚沢部(あっさぶ)町で今月2日、ワゴン車から出火し、車内にいた0〜3歳の乳幼児4人が死亡。4日には宮城県柴田町で3歳と1歳の姉妹が乗った車が全焼。8日には川崎市内で起きたマンション火災で、3歳の双子の兄弟が死亡した。いずれも現場からはライターが見つかっている。

 日本子ども学会(東京都新宿区)の木下真事務局長によると、子供は(1)自然のモノ(炎)(2)動きが変化するモノ(3)大人が禁止する行為−の3点に強い関心を示す。ライターはこのすべてを満たし、他のモノに比べてより注意が必要だという。木下事務局長は「子供は大人よりはるかにモノを使うのが上手だし、大人をまねることで成長する。子供目線でCR機能を考えないと意味がない」と話す。

 今月7日、東京都練馬区内の区立小学校2年のあるクラス。男子児童が自己紹介で「好きなことは火遊び」と発言し、クラス内は騒然となった。児童の言う火遊びは花火のことだったが、担任は「帰り道や公園でライターが落ちていても絶対に拾ってはいけない」と強く言い聞かせた。

 出火原因となったとみられる使い捨てライターは、子供でも簡単に点火できる電子式が普及。経済産業省によると、メーカーに対し、欧米では子どもが簡単に使えない仕組みにするよう義務付けているが、日本では自主的な取り組みに任せてきた。同協会が導入を表明したCR機能は、レバーを押し下げて点火する電子式使い捨てライター(直押し式)にまず導入し、他の方式に拡大する方針だ。

 ◆祖父母の家は注意

 家庭でできる対策は何か。「子どもの危険回避研究所」(新宿区)の横矢真理所長は「たばこを吸う人がいる家では使い捨てライターを置き忘れていないか隅々までチェックする。また、祖父母の家は要注意。普段は子供がいないうえ、3世代が集まって大人が普段以上にいると親は気が緩み、子供への注意が届きにくい」と話す。

 使い捨てライターは一般的に色が鮮やかで、子供が興味を持ちやすい。通学路や近所の公園に落ちていることも多い。「この間、○○ちゃんとライターを拾った」など子供だけが見聞きする“子供だけ情報”を定期的に把握する。

 町内会や保護者会、地域などでの情報交換も必要だ。しかし、「子供の安全に百パーセントの特効薬はない。少なくても小学校高学年までは親が常に注意してほしい」と横矢所長は呼びかける。

                   ◇

 ■ライターがある家庭 43・6%の幼児が関心

 民間調査会社「サーベイリサーチセンター」(東京都荒川区)が3月、家庭にライターがある全国20〜50代の男女1000人(うち500人が2〜4歳の子供と同居)を対象に、ライターに関する調査を実施した。

 子供が同居する世帯で「ライターを子供が触っているのを見たことがある」のは23・6%。「興味は持っている」は20%で、43・6%の幼児が関心を示しているようだ。また、ライターの保有数は1〜3個が25・6%で最多。4〜6個22・3%、7〜10個19・4%、10個以上8・2%で、把握していない人も24・5%いた。

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